緩和ケアを多くの人々に知ってほしい〜緩和ケア週間〜
おおはま日和
更新日:2023/10/17
今年の10/8〜10/14は「ホスピス緩和ケア週間2023」です。
このイベントは緩和ケアの啓発普及を目的としており、県内はもちろん全国各地で行われています。当院でも緩和ケア週間にちなんでイベントを開催しました。
緩和ケアとは、がんなどの病気によって起こる心身の苦痛を和らげ、その人らしい生活を送れるようにサポートするケアのことです。
当院には緩和ケア委員会があり、治療における過程で生じる様々な苦痛を抱える患者様のケアに関わっています。
イベントではまた緩和ケアに関する相談や、食欲がないときに手軽に摂取できる栄養補助食品などの試食・試飲ができるようになっていました。
それ以外にも様々な展示物が設置されており、緩和ケアに関する知見を深めることができます。
その中の一つに「キワニスドール」お人形の展示がされていました。沖縄キワニスクラブ(社会奉仕団体)の会員がキワニスドールをつくり、病院等で寄贈しています。
キワニスドールとは幼い患者さんがこれから行われる治療や手術の説明が行われるときに医療関係者と子供とのコミュニケーションツールとして用いらています。また入院中の子供たちは家族の似顔絵や好きなキャラクターを描いていつも傍に置き、安心して療養生活が送られるよう役に立っているようです。
展示の中心となっているのはACP(アドバンス・ケア・プランニング)で、近年よく聞かれるようになっており、ご存知の方も多いのではないでしょうか?
ACPとは病気の治療や療養について、患者様やその家族が医療従事者と今後の方針を話し合うプロセスのことです。その人らしい人生を送るためにはこのプロセスが大切になっています。これらに展示に、当院を訪れた方々が足を止めて関心を示していました。
イベントを運営し、自身も緩和ケア認定看護師として患者様に携わる東當看護師は、「展示を見ていただいた方々の多くが、最後をどのように過ごすか意向を持っていることを聞くことができました」と話していました。ACPへの関心が高まっていることがわかったそうです。
当院でも今後も緩和ケアに関するイベントやミニ講演会などを企画し多くの方々に知っていただけるように取り組んでいきたいと思います。