ACUTE PHASE
REHABILITATION
急性期リハビリテーション
早い段階から無理なく効率的な
リハビリテーションを行います
急性期リハビリテーションとは
急性期のリハビリテーションは、今までの生活から突然の病気やケガを発症し、入院後、早い段階から理学療法士、作業療法士、言語聴覚士など連携を図り、無理なく効率的にリハビリテーションを開始致します。早期から患者様の生活を考慮し、一人一人に合わせたリハビリテーションプログラムを立案します。心身機能の回復を運動、治療機器や福祉用具も活用しながら社会復帰を目指していきます。
急性期リハビリテーションの実践とその流れ
急性期リハビリテーション病棟の特徴
全病棟にリハビリ室を設けており、心臓血管・脳血管疾患・呼吸器疾患・運動器疾患のリハビリテーション、その他様々な疾患による廃用予防、生活習慣病の予防(糖尿病教育入院・高度肥満症)を行います。
当院のリハビリ環境
急性期リハビリの対象診療科と
スタッフ体制
- 6F〜8F
-
- 循環器内科
- 脳神経外科
- 呼吸器科
- 神経内科
- 心臓外科
- 糖尿病外科
- 形成外科
6F〜8F スタッフ
- 9F
-
- 整形外科
9F 整形外科病棟スタッフ
急性期リハビリテーション指導士資格保有者
- 理学療法士
- 27名
- 作業療法士
- 13名
- 言語聴覚士
- 5名
急性期リハビリテーション
カンファレンス
急性期では、より具体的かつ専門的に各診療科に分かれカンファレンスを実施。早期からの在宅復帰を目指し現状と課題、今後の方向性を多職種や家族と話し合う場があります。
- 主なカンファレンスの種類
- ・循環器科回診・ICU回診・呼吸器科回診・外科回診・脳神経外科回診・消化器回診・緩和ケアチームカンファレンス・VE /VFチームカンファレンス
急性期リハビリテーションのサービス内容
エルゴメーターを使用した運動負荷試験
上肢機能練習場面
階段昇降練習場面
ドレーン・カテーテルチューブが付いたままでも
早期から必要に応じてリハビリ開始
歩行練習
ICUでの座位練習
レッドコードを利用したリハビリ練習
ティルトテーブルを利用した立体練習
嚥下練習
長期臥床による寝たきり状態が続くと…
私たちの手足や体幹の筋力は、日々の生活を普段通りに継続することで維持されています。しかし、健常者が病気になり数日間ベッド上で起きることなく寝た状態が続くと、手足の筋力は急速に衰え、関節の動きも硬くなり、場合によっては、心機能や肺機能など全身臓器の機能も低下します。長期臥床により生じる、こういった筋力の低下や内臓機能の低下を廃用性症候群(disuse syndrome)と呼んでいます。
特に高齢の方は、肺炎や心不全の治療でベッド上安静が長くなると、心機能や肺機能が低下し、歩けなくなるだけでなく病気になる前はできていた食事や座位もできなくなる危険性が非常に高くなります。ただ寝ているだけ、ということ自体が病気の予後に大きく影響するということです。
病気は治ったのに食べることができない、起き上がることができないとなると、点滴や経管栄養(胃痩も含む)が必要となり、いわゆる寝たきり状態となり、元の生活に戻ることが困難となります。
寝たままの状態が長く続くと起こる症状
- 関節拘縮(こうしゅく)(関節が硬くなり、動きが制限される)
- 骨粗鬆症(骨がもろくなる)
- 心機能・肺機能の低下
- 尿路・呼吸器の
感染症 - 筋力低下・筋萎縮(筋肉が弱くなる・筋肉がやせる)
- 起立性低血圧(頭を高くすると血圧が下がる)
- 褥創(じょくそう)(床ずれ)
- 静脈血栓の形成(特に足の静脈に血栓ができる)