外科

内視鏡手術ないしきょうしゅじゅつ

内視鏡手術とは、体に小さな孔を開けて、そこからカメラや手術器具（胸腔鏡、腹腔鏡、関節鏡など）を入れて行う手術のことです。

手術には高度な技術と高い専門性が要求されます。当院では、消化器系なら虫垂炎、胆嚢炎、鼠径ヘルニア、呼吸器系なら気胸といった一般的な外科手術に関して可能な限り、侵襲の少ない鏡視下手術で対応しております。

高度肥満に対する外科治療

当院では高度肥満と糖尿病、脂質異常症、睡眠時無呼吸症候群等の肥満関連慢性疾患の治療を目的とした「肥満外科治療」を行っております。肥満外科治療はスリーブ状胃切除術などの外科手術だけでなく栄養療法、運動療法などを組み合わせて最良な結果を長期に維持することを目的とした治療法で、基本的には保険適応となるBMI(※1)35以上の患者様を対象としております。当院では2015年にこの治療を導入しこれまで200例以上の経験を有しております。
肥満に対する外科治療が可能な医療機関は全国でも50程度ありますが日本肥満症治療学会から適切な治療を行えると認定されたのは17にとどまります(※2)。そのうち九州・沖縄では九州大学、大分大学、大浜第一病院の３施設のみで、当院の肥満手術件数（2019年）は全国で2番目でありました。
BMI35以上の高度肥満は栄養療法、運動療法、行動療法、薬物療法のみでは健康を取り戻すのに十分な効果が得られないことが多く、一定の基準を満たす患者様には保険診療で手術を含む外科治療を受けることができます。さらなる情報が必要でしたら病院へ直接お電話いただくか下記のサイトをご参照ください。

注）(※1)BMI(Body Mass Index) 体格指数とも呼ばれ肥満度の評価に広く用いられています。
　　(※2)http://plaza.umin.ne.jp/~jsto/gekashisetsu/index2020.html

がん

胃がん、大腸がん、肺がん、縦隔腫瘍について手術適応としております。

手術治療が必要な患者さまへ

外科の手術治療は手術をして“はい、終わり”というわけではありません。
術後のリハビリや栄養指導、人工肛門が必要な患者様の管理指導といったものが必要となり、外科で手術治療を受けられる患者さんにとりましてもかなりのストレスと思われます。当院の特色のひとつに挙げておきたいことは、ホテルのように“病室は個室がメイン”であるということです。個室ですので他の方に気兼ねすることなく、ご自分の体調の回復に専念されてください。

当院では、リハビリがとても充実しており、各病棟にリハビリ室があり、理学療法士が術後の患者さんそれぞれにあったリハビリを行い、退院まで十分リハビリを行ってから退院しております。同じ手術を受けても患者さん一人一人の回復の具合は違いますので、しっかり術後リハビリして、笑顔で退院されていかれるよう私たちスタッフ一同でサポートしていきます。