• 文字サイズ

098-866-5171 お問い合わせ
大浜第一病院ブログ

もういちど、「すこやかな沖縄」へ

おおはま日和

更新日:2023/07/14

こんにちは、循環器内科マエダです。

心臓病、脳卒中に代表される循環器疾患はそれぞれわが国の死亡原因の第2位、第4位を占めています。(令和元年度人口動態統計より)

 

こうした現状と国の指針に基づき、沖縄県も独自に「沖縄県循環器病対策推進計画」を策定しており、循環器診療に従事する医師・看護師等で構成される対策推進協議会が設置されています。本年度から部会メンバーとなったため、先日この会合に参加してきました。

 

ご存じの通り、かつては健康長寿の島とたたえられた本県ですが、いちはやく欧米式の食生活が広まったこともあり、現在では肥満や生活習慣病の罹患率が全国でも高いレベルで推移しています。リスクファクターの是正や特定健診受診率の向上が叫ばれ始めてから随分経ちますが、コロナ禍になってからこれらの指標が低迷・さらに悪化していることが先日の協議会で示されていました。

 

当院を含む県内の救急病院では、急を要する循環器病(とくに急性心筋梗塞、急性心不全、脳卒中、大動脈解離など)の救命率を上げるべく継続的な努力を行っていますが、県民の皆さん自身が生活習慣病のリスクを1つでも減らすべく心がけていただき、健康的な毎日を送っていただくことがまず何よりも大事です。救急病院はもしもの時の命綱であって、健康長寿の大前提は「病気にかからない」ということです。

 

私たちおもと会のパーパスには「すこやかな社会をつくる」と謳われています。発生してしまった病気を治療するだけではなく、病気の予防、教育もふくめ広い視野で活動することが、すこやかな沖縄を作ることにつながると感じました。

 

沖縄県の生活習慣病の現状について、関心を持っていただける方はこちらのページをご覧ください ⇓