病院長より地域の皆様へ

　新型コロナウイルスは、世界的に拡大し多くの感染者および犠牲者を出しております。人類が完全に対応できていないこのウイルスにより、予期せぬ急激な経過をたどり亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げます。また感染され余儀なく隔離、治療を受けられた方々にも心よりお見舞い申し上げます。　

　インフルエンザのようなワクチンや確立した治療薬もないこの未知のウイルスに対し、多くの人々は感染伝播の恐怖による健康不安を抱き、日常の様々な活動に制限が加わり、戦々恐々とした日々過ごされてきたかと思います。また、新型コロナウイルス感染の流行により収入が低下し生活の厳しさも増していることと存じます。

　沖縄県内においては、新型コロナウイルスに対する政府の施策や多くの人々の努力（活動自粛や感染防止対策）の甲斐もあり感染の爆発を食い止めることができました。新規の発症者数は減少しつつあり、感染者数も日に日に収束傾向を向かえ、遂に緊急事態制限も解除されました。（全面解除は6月19日）

　さて当院では、新型コロナウイルス感染症に対しての院内持ち込み・院内感染、そして医療崩壊を絶対に起こさないとの強い意志をもって、職員に徹底した感染防止を促し、健康管理の強化を呼びかけて参りました。同時に、面会制限、外来患者さんへの受診抑制、緊急性を要しない手術の制限、ドック・健診の中止、環境消毒等も行いました。また、発熱接触者外来を設置し、感染者をいち早く発見すると同時に、発熱患者さんと一般患者さんとの動線を別にする診療体制をとり、感染拡大防止に努めてまいりました。

　現在は国の流れに沿った当院独自のロードマップを作成し、第一段階➡第二段階➡第三段階と、発熱接触者外来を縮小しながら診療体制も平時にもどし、6月からはドック・健診も再開しております。

　新型コロナウイルスは収束傾向がみられておりますが、ワクチン未完成の中、必ずや第二波が襲来するとも言われております。コロナ禍の中、明るい社会・明るい未来が築き上げられますように、皆様方には一人一人が罹患しない為の努力を怠らず、マスク・手洗い・うがいを徹底して行うこと、密閉・密集・密接の「三つの密」を避けること、窓やドアを開けこまめに換気を行うこと等、一層のご尽力とご協力をお願い致します。

　今後とも、当院は職員一同、感染防止に取り組み、皆様方が安心して受診できる環境及び体制を継続し、安全で良質な医療提供を行って参ります。どうぞ、ご安心して当院を受診頂ければ幸いです。

　最後になりますが、皆様より暖かいご支援とご声援を頂戴いたし職員は大いに励まされました。この場をかりて厚く御礼申し上げます。

医療法人おもと会　大浜第一病院

病院長　大城康一