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大浜第一病院ブログ

能登半島地震 リハビリテーション支援派遣の報告

おおはま日和

更新日:2024/02/27

1月1日に発生した能登半島地震においては、多くの犠牲者、火災、家屋の倒壊など甚大な被害をもたらしました。現地は、今なお厳しい状況が続き、行方不明者の捜索や医療支援、ライフラインの復旧作業など全国から職種・立場を超えた支援にて懸命に復旧・復興が進められております。

今回、リハビリテーションの立場から災害支援を行う団体からの依頼で、当院リハ科スタッフ1名を含めた医師1名、理学療法士1名、作業療法士2名で組織されたチームが現地派遣されました。派遣期間は、1月27日から31日までの5日間です。被害の大きかった輪島市の避難所において環境調整の提案や、生活不活発病・災害関連死を予防するためのトリアージを実施してきました。

連日、報道で目や耳にする今回の災害ですが、実際の現場は想像以上に凄惨な状況で発災から1ヵ月経過した今でも震災直後の急性期を脱していない印象を受けました。石川県の中心地からかなりの距離を有することや、道路や水道などライフラインのダメージが深刻であったことなど、万が一沖縄で災害が起きてしまったら同様の課題が生じることも想像させられました。

能登は、これからも継続した支援が求められます。さまざまな立場から、出来る範囲での支援を続けることが大切になると思います。災害はいつ、どこで起こるか誰にも分かりません。皆様も、災害が起きた時にどのように対応するのか、個人、家族、職場、地域などさまざまな視点で考えて話し合う機会を設けてはいかがでしょうか。

支援継続の重要性と同時に、平時であることがいかに幸せであるかという事を痛感させられた5日間でした。

 

OTVに取材を受けたリンクになります。