大浜第二病院
- エリア
- 豊見城地区
- 住所
- 沖縄県豊見城市字渡嘉敷150番地
(月~土8:30~17:30/日祝休)
病院概要
About
大浜第二病院について自信のリハビリテーション
#01
回復期から生活期における地域に根付いた
リハビリテーションを提供します。
リハビリテーション(rehabilitation)とは、re「再び」、habilitation「適合した、ふさわしい」という意味を表します。
つまり、機能回復のみではなくその方らしい生活を取り戻し地域社会へ参加できるように支援していくことがリハビリテーションです。
当院では
①患者様のニーズに応える
②個々人の生活スタイルや環境に合わせたオーダーメイドのリハビリテーションを提供する
③回復期から生活期におけるシームレスで質の高いリハビリテーションを提供する
を掲げ、日々研鑽しています。
療養期の丁寧なケア
#02
患者様、ご家族の安心・安全を基本に質の高い看護・介護を提供します。
療養病床として日常生活の援助を必要とする患者様へ、QOL(生活の質)を最大限に保つため、ひとりひとりにあった質の高い医療・看護・介護を多職種と連携しケアを提供しています。また、看取りを迎える患者様にとって、その人らしく生きられるよう、ご家族と共に寄り添い、色々な思いを分かち合い、支援できる病棟を目指しています。
地域と「繋がる・繫げる」
#03
地域とつながる医療・保健・福祉複合施設『おもととよみの杜』
当院は急性期病院での治療を終えられた方のリハビリや療養目的の入院を担い、入院前相談から相談員が関わりスムーズに入院できるよう支援しています。また在宅医療として通院困難な方の訪問診療や、介護を要する方の訪問リハビリを行っています。当院は医療・保健・福祉の複合施設『おもととよみの杜』の中にあり、同施設をはじめ地域の関係機関と連携し、地域包括ケアシステムの中核として、退院後も患者様やご家族が安心して自分らしい生活が送れるよう取り組んでいます。
Info
病院概要- 事業所名
- 医療法人 おもと会 大浜第二病院
- 創立
- 住所
- 〒901-0215
沖縄県豊⾒城市字渡嘉敷150
- 理事長
- ⽯井和博
- 院長
- ⽥中康範
- 職員数
- 266名(令和2年4⽉1⽇現在)
- 病床数
- 177床
・特殊疾患病棟/ 59床(5階東病棟)
・医療療養病棟/ 58床(5階⻄病棟)
・回復期リハビリテーション
病棟/60床(6階病棟)
- 診療科
- ・内科
・リハビリテーション科
- 当院のリハビリテーション体制
- 合計68名体制でリハビリテーションを⾏っています(令和2年4⽉1⽇現在)
・理学療法⼠28名 ・作業療法⼠26名 ・⾔語聴覚⼠14名
- 窓口受付時間
- (月~金)8:30-17:00/(土)8:30-12:30
- シャトルバスの運行案内
-
当院と、天久の杜大浜第一病院間でシャトルバスを運行致しております。
当院へお越しの際は、シャトルバスも御利用下さい。
※2021年6月現在、新型コロナウィルス感染拡大予防のため、誠に申し訳ございませんが、シャトルバスの運行を一時休止しています。ご了承ください。
Greeting
病院長よりご挨拶大浜第二病院 院長
田中 康範
Yasunori Tanaka
国が推進する地域医療構想において、高度急性期、急性期、回復期、慢性期という大きな枠組みが策定されました。
その中で私たちの果たす役割・使命は回復期、慢性期に特化したサービスを存分に地域へ提供することだと考えています。
「南部広域への機能、全県下の関連施設との協調を重視し…」とうたった「おもととよみの杜基本理念」に掲げたように大浜第二病院は当初から地域の急性期病院、老健施設、
老人ホーム、在宅サービスと綿密に連携し地域完結型サービスの構築に力を注いできました。
昨今、国が重点的に推進する地域包括ケアシステムの中で、大浜第二病院は自らの役割をしっかり捉え、使命を果たすべく、尚一層地域医療に貢献していきたいと考えています。
Philosophy/Policy
理念・方針▶︎大浜第二病院基本理念
- 1.社会貢献
- 患者様、ご家族の安全、安心、納得、満足頂ける医療を提供する。
- 2.人材育成
- 医療人としての心・知識・技術を育み、日々研鑚を積む。
- 3.全人間的医療
- 人の尊厳と自己決定の原則に基づき、その人にふさわしい生き方を共に考える。
- 4.在宅支援
- 地域包括ケアシステムの中核として、リハビリテーション活動を展開し、患者様の自立支援と在宅医療を推進する。
▶︎大浜第二病院基本方針
- 1.回復期病床・慢性期病床としての役割や使命を十分認識し、地域社会のニーズに応える。
- 患者様・御家族の安心・納得・満足を基本に、安全かつ質の高い医療・看護・介護・リハビリ等を提供する。
- 2.医療人としてふさわしい心、知識、技術がバランスよく備わった人材の養成に努める。
- 接遇教育に力を入れると共に学会・研修会への積極的な参加を奨励し、生涯学習を推進する。
- 3.患者様・御家族の権利を尊重し、十分な説明と同意に基づいて医療方針を決定する。
- 誰もが迎える人生の最終段階を人生会議において患者様・御家族と共に考え、人間としてふさわしい尊厳ある終末期医療を実践する。
- 4.地域包括ケアシステムにおける当院の役割を認識し、全職種が協働で地域リハビリテーション活動に取り組む。
- 患者様の自立支援、介護家族の負担の軽減に努め、安心して在宅生活を過ごせるように支援体制を構築して行く。
また地域の医療・保健・福祉施設との連携を密にし効率的な医療資源の活用、役割の分担、相互補完に努める。
- 職業倫理
-
▶︎職業倫理
私達病院(施設)に働く者は、地域の人々の健康を守るために、
限りない愛情と責任をもって最善の努力を尽くさなければなりません。
この使命を達成するために、私達が守るべき行動の規範を次のとおりさだめます。
1.医療の質の向上
私達は医療の質の向上に努め、人格教養を高めることによって、
全人的医療を目指します。
2.医療記録の適正管理
私達は医療記録を適正に管理し、原則として開示します。
3.権利擁護とプライバシーの保護
私達は病める人々の権利の擁護と、プライバシーの保護に努めます。
4.安全管理の徹底
私達は病院医療に関するあらゆる安全管理に、最大の努力を払います。
5.地域社会との連携の推進
私達は地域の人々によりよい医療を提供するために地域の人々とはもちろんのこと地域の医療機関との緊密な連携に努めます。
- 患者様(利用者)の権利
-
▶︎患者様(利用者)の権利
- 1.あなたは、個人的な背景(宗教や国籍など)の違いや、病気の性質などにかかわらず、必要な医療をうけることができます。
- 2.あなたは、医療の内容、その危険性および回復の可能性について、あなたが理解できる言葉で説明を受け、十分な納得と同意の上で適切な医療を選択し、受けることができます。
- 3.あなたは、今受けている医療の内容について、ご自分の希望を申しでることができます。
- 4.あなたの医療上の個人情報は、保護されます。
- 5.あなたに研究の途上にある治療をおすすめする場合には、治療の内容や従来の治療方法との違いなどについて、前もって十分な説明をします。
入院について
入院が決まったら
▶︎入院当日の手順について
当日は指定の時間に必要なものをご準備のうえ、1階総合受付へお越しください。 係りが迎えに参ります。
入院申込書の連帯保証人は、ご本人(入院患者様)とお住まいが別で、生計が別である方をお願いしております。
お持ちいただくもの
・退院証明書…3ヶ月以内に入院歴があれば、お持ちください。
・服用中の薬…他院で処方された薬などがあれば、ご持参ください。
▶︎お食事について
当院の食事は厚生労働省の基準に基づき、適切な栄養管理を行い、適時・適温で用意しております。
食事時間
・朝食…午前8:00
・昼食…午後12:00
・夕食…午後6:00
▶︎付き添いについて
入院中の看護は看護師がいたしますので、付き添いの必要はありません。
医師が必要と認めた場合には、付き添いが認められます。
▶︎入院費のお支払いについて
入院費は月1回の請求になります。
請求書は翌月12日頃、郵送または病室へお届けします。
※入院中は請求書がお手元に届きましたら、月末までにお支払いをお願いいたします。
※退院の際には、退院当日のお支払いとなります。
お支払場所
・1階総合受付
お支払時間
・月~金…9:00~17:00
・土…9:00~12:00
※日曜・祝祭日はお支払いが出来ませんので、ご了承ください。
お支払方法
・現金
・クレジットカード(VISA・Master・JCB・DC・UFJなど)
※こちらに掲載されていないカードをご利用の際は事前に受付までご確認ください
・お振込・お引落とし
ご希望の方は、事前に申し出ください。
▶︎保険証についてのお願い
保険証等は、毎月1階受付でお見せください。
保険証等の内容が変わったときは、速やかに1階受付までご持参のうえ、お申し出下さい。
▶︎各種文書申し込みについて
・診断書・証明書等のご依頼は申込書に記入の上、1階受付にて申し込み下さい。
(文書申込書は1階受付にございます)
・各種文書の完成までには、1〜2週間程度の時間を頂いておりますのでご了承ください。
お預かりした文書は、出来あがり次第ご連絡いたします。
▶︎盗難防止について
・盗難防止のため、多額の現金や貴重品等はお持ちにならないで下さい。
・盗難事故については、責任を負いかねますのであらかじめご了承願います。
入院までの流れ
患者様の入院受け入れに際しては必要な治療内容、日常生活動作、認知・精神症状などの状態を入院相談時に把握させて頂きます。 患者様に必要な医療やケアが当院で提供可能なのかを入院検討時に多職種で協議しています。 入院希望者に対して当院での受け入れが困難と判断された場合は、可能な限り患者の病態に合った他の機関を紹介するように努めます。
入院相談窓口について
入院相談は医療福祉課の医療ソーシャルワーカーが
窓口となっております。
入院相談から入院中~退院後の支援まで社会福祉の専門職である
医療ソーシャルワーカーが支援させていただきます。
入院対象となる方について
- 回復期リハビリテーション病棟(病床数60床)6階病棟
-
脳血管疾患または大腿骨頚部骨折などの患者に対して、日常生活動作能力の向上による寝たきり防止と家庭復帰を目的としたリハビリテーションプログラムを集中的に行うための病棟です。
回復期リハビリテーション病棟の対象疾患と入院期間
疾患名 脳血管疾患、脊髄損傷、頭部外傷、くも膜下出血のシャント術後、脳腫瘍、脳炎、急性脳症、脊髄炎、多発性神経炎、多発性硬化症、腕神経叢損傷等の発症後若しくは手術後の状態 上記疾患のうち高次脳機能障害を伴った重症脳血管障害、重度の脊髄損傷及び頭部外傷を含む多部位外傷の場合 大腿骨、骨盤、脊椎、股関節若しくは膝関節又は二肢以上の多発骨折の発症後又は手術後の状態 外科手術又は肺炎等の治療時の安静により廃用症候群を有しており、手術後又は発症後の状態 大腿骨、骨盤、脊椎、股関節又は膝関節の神経、筋又は靭帯損傷後の状態
- 医療療養病棟(病床数58床)5階西病棟
-
医療と療養を兼ねての入院を目的とする病棟です。長期にわたり医療的ケア等を要する患者(厚生労働省が定める医療区分3、2の方)を対象としています。
医療療養病棟の対象者(医療区分3、2)
医療区分 対象となる主な状態・疾患 医療区分3 ・人工呼吸器を使用している状態
・酸素療法を実施している状態(流量3ℓ/分以上)医療区分2 ・酸素療法を実施している状態(流量3ℓ/分未満)
・気管切開が行われている状態
・1日8回以上の喀痰吸引を実施している状態
・パーキンソン病などの神経難病、その他の難病 等
- 特殊疾患病棟(病床数59床)5階東病棟
-
療養が必要な重度の意識障害者や脊髄損傷等の重度障害者、パーキンソン病などの神経難病の方を入院対象とした病棟です。
特殊疾患病棟の対象者
区分 対象となる主な状態・疾患 重度の意識障害者 ・意識障害レベル(JCSII-30~III300、GSC8点以下)が2週間以上持続している状態 神経難病患者 ・パーキンソン病関連疾患(進行性核上性麻痺、大脳皮質基底核変性症、パーキンソン病)
・多系統委縮症(線条体黒質変性症、オリーブ橋小脳委縮症、シャイ・ドレーガー症候群)
・筋委縮性側索硬化症
・脊髄小脳変性症 等脊髄損傷等の重度の障害者 筋ジストロフィー患者
外来について
外来について
新規初診救急対応は行っておりません。近隣の病院または
クリニックにて受診をお願いいたします。
•大浜第二病院では一般外来はすべて予約制となっています。
•インフルエンザ予防接種などにつきましては、事前予約申込みが必要となります。お電話にて予約申込みをくださいますよう、ご理解とご協力を宜しくお願い申し上げます。
※予約無しで来院された場合は、実施することはできませんのでご注意ください。
外来診療・予防接種について、お尋ねになりたい場合は、
下記にご連絡ください。
●受付時間:9:00~17:00 (平日)
病棟について
医療療養病棟(病床数58床) 5階西病棟
安心・安楽な療養生活が送れるよう
日々のケアに取り組んでいます
▶︎サービス概要
患者様やご家族とコミュニケーションを取りながら、安心・安楽な療養生活が送れるよう日々のケアに取り組んでいます。
その中で患者様の苦痛を和らげるよう個々のニーズにあった対応をスタッフ一同は創意工夫に努力しています。
またQOLを充実させる為、誕生会・敬老会・クリスマス会等のイベントを積極的に開催しています。
それから患者様・ご家族からの外出・外泊希望に沿って、リハビリ科と連携を取り、ADLの向上につなげる事により施設や在宅へと退院された患者様も増えてきています。
▶︎特徴
大浜第二病院5階西病棟は、医療と療養を兼ねて、長期入院を目的とする患者様が対象の医療療養型病棟です。 現在気管切開患者様・酸素吸入されている患者様・頻回に吸引を必要とする患者様・人工呼吸器装着された患者様等の医療区分II・IIIの患者様が80%以上を占めています。
▶︎職員体制
- 病棟専任医師
- 2名
- 看護職員
- 19名
- 介護職員
- 23名
特殊疾患病棟(病床数59床) 5階東病棟
長期入院に求められるサポートは何かを常に
(患者様・ご家族様の立場で)考え、
ケアを提供していきます
▶︎サービス概要
病棟での活動として、重度寝たきり患者様の離床促進・リフレッシュのため毎週木曜日と金曜日にレクやグループリハを行っています。
▶︎特徴
5階東病棟では21年7月に特殊疾患病棟を開設いたしました。
特殊疾患病棟とは脊髄損傷等の重度障害者や重度の意識障害、筋ジストロフィー患者やパーキンソン病などの神経難病の方を入院対象とした専門病棟です。入院対象となる患者様が8割以上入院されています。
※人工呼吸器装着患者様5名
▶︎職員体制
- 病棟専任医師
- 2名
- 看護職員
- 19名
- 介護職員
- 23名
回復期リハビリテーション病棟(病床数60床) 6階病棟
リハビリスタッフ51名体制で集中的なリハビリテーションを提供いたします
▶︎サービス概要
回復期リハビリテーション病棟とは?
脳血管疾患又は大腿骨頸部骨折等の患者に対して,
ADL能力の向上による寝たきりの防止と家庭復帰を目的としたリハビリテーションを集中的に行うための病棟であり、
回復期リハビリテーションを要する状態の患者が常時8割以上入院している病棟です。
病棟データ
病床数 | 60床 |
---|---|
基準 | 回復期リハビリテーション病棟1 |
看護体制 | 13:1 |
夜間体制 | 看護2名以上・介護3名 |
対象となる患者様と入院期間
疾患名 |
---|
脳血管疾患、脊髄損傷、頭部外傷、くも膜下出血のシャント術後、脳腫瘍、脳炎、急性脳症、脊髄炎、多発性神経炎、多発性硬化症、腕神経叢損傷等の発症後若しくは手術後の状態 |
上記疾患のうち高次脳機能障害を伴った重症脳血管障害、重度の脊髄損傷及び頭部外傷を含む多部位外傷の場合 |
大腿骨、骨盤、脊椎、股関節若しくは膝関節又は二肢以上の多発骨折の発症後又は手術後の状態 |
外科手術又は肺炎等の治療時の安静により廃用症候群を有しており、手術後又は発症後の状態 |
大腿骨、骨盤、脊椎、股関節又は膝関節の神経、筋又は靭帯損傷後の状態 |
▶︎ 【回復期リハビリテーション病棟入院料1】の施設基準
イ.新規入院患者のうち3割以上が重症の患者。(重症患者とは日常生活機能評価点数が10点以上の者)
ロ.退院患者のうち他の保険医療機関へ転院した者等を除いた者の割合が7割以上
リハビリテーションについて
当院のリハビリテーションの特徴
Greeting
統括科長メッセージ統括科長 安室真紀
当院のリハビリテーション科は、入院部門と訪問部門にて構成され、回復期から維持期、生活期に至るまで、総合的なリハビリテーションを提供できる体制を整えています。
回復期リハビリテーション病棟においては、日常生活に関わる動作能力の向上を図り、早期に機能回復と家庭復帰できることを目的に、365日体制で集中的リハビリテーションを提供しています。
その他、医療的な処置が必要な患者様が入院している療養病床や特殊疾患病棟においても、必要に応じて個別・集団リハビリテーションを提供するとともに、病棟スタッフへの介助方法の伝達等を行い、
安定した療養生活を送っていただけるよう関わっています。
また、訪問リハビリテーションにおいては、利用者様の多様なニーズに応え、退院後の生活自立支援や社会参加の架け橋となれるよう、日々励んでいます。
患者様・利用者様のニーズに応えていくことを念頭に置き、個々人の生活スタイルや環境に合わせたオーダーメイドのリハビリテーションを実践してまいります。
リハビリテーションの流れ
回復期から療養期及び生活期 に至るまでの、『総合的なリハビリテーション』 を展開し、患者様の自立支援と社会参加に向けて寄り添い、サポートしていきます。
回復期リハビリテーション病棟の特徴
回復期だからこそ、潜在能力の向上を図ることを中心に、患者様のニーズに寄り添い、それぞれの退院後の生活を見据えて取り組でいます。 リハ科内のチーム体制の充実とADLの自立に向けて多職種協働でのカンファレンスや介助方法の共有など、チームアプローチの向上に努めています。 在宅復帰に向けて、入院時訪問や住環境調査、外出リハを積極的に実施し、訪問リハや通所リハ等の後方連携に向けて取り組んでいます。
身体機能の改善
歩行の練習
注意力・判断力の練習
療養型病棟の特徴
医学的管理の必要性が高く療養目的で入院される患者様が多く入院されています。安定した療養生活(楽に、心地よく)を目的に、呼吸器リハをはじめ、必要に応じて介入しています。 また、関節拘縮や褥瘡予防のためのポジショニングや肺炎予防のための口腔ケア、体位ドレナージなど、病棟スタッフと共に取り組んでいます。
関節拘縮の予防
肺炎予防のための口腔ケア
リフトを用いての離床
外来リハビリテーションの特徴
日常生活動作や日常生活関連動作、さらには地域コミュニティへの参加、復職支援等に向けて、継続的なリハビリフォローが必要な方を対象に集中的リハビリテーションを実施していきます。
心身機能改善のための個別リハ
言語機能維持・向上のための個別リハ
訪問リハビリテーションの特徴
介護保険の利用者様には、病院と連携を図り退院から在宅生活までのソフトランディングを図っていきます。
医療保険の利用者(小児~成人の障害分野)には、訪問看護ステーションと連携を図り、地域に根づいた支援を目指しています。
花木への水やりの練習
床の立ち座り練習
トイレの練習
コミュニケーション練習
▶︎スタッフ人数
入院・外来部門 61名
理学療法士 | 28名 |
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作業療法士 | 26名 |
言語聴覚士 | 12名 |
リハ助手 | 2名 |
訪問部門 11名
理学療法士 | 3名 |
---|---|
作業療法士 | 4名 |
言語聴覚士 | 3名 |
リハ助手 | 1名 |
理学療法部門
Greeting
理学療法科長メッセージ理学療法科長 川門奈名恵
理学療法部門では、身体能力向上に向けたオーダーメイドの運動や動作指導などを実施し、
生活場面における基本的な動作(寝返る、起きる・座る・立つ・歩くなど)の獲得・向上を目的に日々取り組んでいます。
脳卒中片麻痺の方の入院が多いこともあり、主治医や義肢装具士も参加するブレースカンファレンス(下肢装具を作製するにあたっての話し合い)も積極的に行っています。
下肢装具を使用した中で理学療法を行うと、歩行の獲得のみならず、他の基本動作の獲得・向上にも繋げる事ができます。
また、移動に必要な杖や歩行器の選定、靴のアドバイス、その他装具(膝装具、足底装具、コルセットなど)の検討、自主トレーニング指導や家族指導なども行っています。
必要に応じて自宅訪問を行う事もあり、居室・浴室・トイレ・階段などの環境で、移動動作の確認や練習を行います。
移動面において、手すりや段差解消等が必要な場合は、改修のアドバイスも行っています。退院後、安全な生活が送れるよう全力でサポートしていきます。
床上動作の練習
起き上がりの練習
屋内歩行の練習
屋外歩行の練習
階段昇降の練習
作業療法部門
Greeting
作業療法科長メッセージ作業療法科長 新垣明利
作業療法部門では、退院後の生活行為の獲得・向上にむけて取り組んでいます。
その方にとって、必要となる、あるいは重要とする生活行為には共通点もありますが、ひとそれぞれで違いもあります。その方の思いをくみ取り、可能な限りその生活行為が獲得・向上できるように取り組んでいます。
生活行為を妨げている原因を、生活行為の中に探って行きます。
その上で身体機能の改善や行為技能の改善、自助具や福祉用具の導入や生活環境の工夫を行っていきます。
必要に応じて住宅を訪問し、家屋内での居室・浴室・トイレなど環境での動作や家事動作を確認します。
外出時に必要な周囲の屋外環境の動作を確認します。
生活行為(食事動作)の獲得
生活行為(更衣動作)の獲得
生活行為(調理)の獲得
身体機能(手や腕の機能)の改善
福祉用具(移乗ボード)の利用
言語聴覚療法部門
Greeting
言語聴覚科長メッセージ言語聴覚科長 大江圭子
言語聴覚療法部門では、生活に必要なコミュニケーション能力や、仕事などの社会参加に必要な注意力や判断力・記憶力、
また生きていく上で必要な食物を食べる・飲み込む力に支障を来たしてしまった方々、
一人一人に合わせて、これらの力の獲得や向上に向けて取り組んでおります。
その中で、患者様ご本人や退院後の生活を共に過ごされるご家族に対して、
失語症や高次脳機能障害について作成したオリジナルのパンフレットなどを用いて、
わかりやすく症状をお伝えする丁寧な関わりを心がけています。その他、必要に応じて自宅訪問で環境を確認したり、
実際の生活の場を通してご家族へ症状に関する具体的な情報をお伝えしたりしています。
また療養型病棟では、コミュニケーションの機会拡大を目的とした集団コミュニケーション療法や、
安全に工夫して食べる・飲み込む力の維持に向けた介入を必要に応じて行っています。
その介入を通して、患者様一人一人のコミュニケーション手段や安全に食べる・飲み込む方法を見つけ、
それらを病棟生活での活用につなぎ、穏やかに過ごせるよう病棟スタッフと一緒に取り組んでおります。
言語機能の練習
言語機能の練習
食べる・飲み込む練習
喉のマッサージ
訪問リハビリテーション部門
Greeting
訪問リハ科長メッセージ訪問リハ科長 野原ゆう子
訪問リハビリテーション部門は、利用者様のご自宅や入居施設へ訪問して、リハビリテーションをおこないます。
生活場面において困っている事や、改善したい生活動作に対して、動作練習や自主トレーニングの提案、福祉用具・住宅改修の提案などをおこないます。
利用者様は主に、病院退院後や在宅生活で困り事のある、介護保険要介護・要支援の方です。
介護保険対象外の場合でも、訪問看護ステーションおもととよみの杜を通して医療保険での利用が可能で、進行性疾患や小児の疾患の方に対応しています。<
当院回復期スタッフ、訪問看護ステーションおもととよみの杜、おもと会訪問リハビリテーション各事業所と連携し、利用者様の引き継ぎやリハビリ内容・運営相談、勉強会等の自己研鑽に取り組んでいます。
理学療法士、作業療法士、言語聴覚士のスタッフがおり、屋内外歩行、着替え・入浴などの生活動作、食事の飲み込み、コミュニケーションなど、利用者様の目標に合わせて広く対応いたします。
階段の練習
トイレの練習
飲み込みの練習
▶︎学会発表実績
•沖縄県理学療法学術大会
•沖縄県作業療法学会
•日本理学療法分化学会
•日本作業療法学会
•日本言語聴覚学会
•回復期リハビリテーション病棟協会研究大会
•沖縄県回復期リハビリテーション病棟協会研究大会
•リハビリテーション・ケア合同研究大会
•日本義肢装具学会学術大会
•日本訪問リハビリテーション協会学術大会
•九州理学療法士・作業療法士合同学会
•九州理学療法士学術大会
•活動分析研究大会
▶︎所有認定資格
■理学療法士
脳卒中認定理学療法士7名
補装具認定理学療法士1名
運動器認定理学療法士1名
呼吸認定理学療法士1名
地域認定理学療法士3名
3学会合同呼吸療法認定士3名
厚生労働省が指定した臨床実習指導者講習会修了者6名
■作業療法士
認知症ケア専門士3名
3学会合同呼吸療法認定士2名
厚生労働省が指定した臨床実習指導者講習会修了者15名>
(令和3年6月28日時点)
▶︎地域貢献・講師派遣
離島支援事業(久米島町、渡嘉敷村)
地域ケア会議(豊見城市、八重瀬町)
糸満市フレイル事業
沖縄県回復期リハビリテーション病棟協会
沖縄県慢性期病棟協会
沖縄リハビリテーション福祉学院 非常勤講師
統合医療学院 非常勤講師
(公社)沖縄県理学療法士協会
(一社)沖縄県作業療法士会
(一社)沖縄県言語聴覚士会
(一社)沖縄県リハビリテーション専門職協会
沖縄県理学療法士連盟
沖縄JRAT(大規模災害リハビリテーション支援関連団体協議会)
おもと会介護技術セミナー
環境適応講習会
沖縄ボバース勉強会
沖縄活動分析研究会
福祉用具を考える研究会
訪問診療について
訪問診療のご案内
▶︎訪問診療とは
当院では、定期的に病院に受診する必要があっても、お一人で通院するのが困難な方へ、医師が月2回程度、定期的にご自宅へお伺いして診察をさせて頂きます。
患者様の状態に合わせて、それ以上の頻度で訪問させて頂く事もあります。
▶︎訪問診療の対象となられる方
●お一人での通院が困難な方
●病院退院後、自宅療養に不安をお持ちの方
●がん、難病で自宅療養中の方
●脳卒中後遺症などで通院が困難な方
●カテーテル使用中の方
●在宅酸素使用中の方
▶︎訪問診療日について
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
---|---|---|---|---|---|
午前(9:00~12:00) | × | 〇 | × | × | 〇 |
午後(13:00~17:00) | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
※土・日・祝祭日・12/31~1/3・旧盆3日目を除く
▶︎訪問診療の内容について
・医師の診察
・薬の処方箋発行
・血液検査
・床ずれ、傷の処置
・留置カテーテル交換
・胃瘻管理、交換 など
▶︎薬の処方と調剤薬局の利用について
患者様が服用する、飲み薬、湿布、軟膏、経管栄養食、インスリン注射など、患者様の使用する医薬品は、原則として院外処方箋にて調剤薬局で受け取っていただきます。 処方箋はどこの保険調剤薬局でも有効です。薬剤師による薬の配達、服薬指導、薬品管理指導を行う「訪問薬剤指導サービス」がありますので、必要に応じてご利用下さい。 在宅医療に精通した近隣の調剤薬局をご紹介することもできます。調剤薬局の薬代についても、1割~3割の自己負担が発生します。
▶︎訪問診療の同意について
訪問診療は、患者様・ご家族の希望同意が前提です。
病院や福祉関係者からの依頼紹介の場合でも、本人・家族の意向を確認させていただきます。
▶︎診療費用について
健康保険証を使いますので、1割~3割の事故負担が発生します。
介護保険証が必要な場合もあります。
訪問診療が決まりましたら、詳しく料金の説明をいたします。
医療従事者の皆様へ
大浜第二病院の入院相談体制
当院では、患者様や地域の医療機関、様々な福祉サービス機関からの窓口として、「医療福祉課」をおき、
相談窓口としての役割を担っています。スムーズに入退院できるよう調整する部署として、急性期病院、地域の医療機関と連携をとり、
適切な医療が受けられるよう多職種で支援いたします。
▶︎診療実績
PDFファイルにてご提供しております。